胞子培養の容器にトビムシが発生?対処法を紹介。(ビカクシダ)

こんにちは!トナカイノツノのてんです。

今回は、胞子培養の容器にトビムシが発生した際の対処法をシェアしていきます。

私は虫が大の苦手なので、初めてトビムシが出たときは、

胞子葉培養やめようかな、、、

とも思いましたが、トビムシについて調べて自分なりの対処法が確立できた今では、まったくトビムシに困っていません。

この記事では、トビムシを駆除するタイミングや、使用している薬剤についても紹介しています。

それでは、まずトビムシとはどんな虫なのか見ていきます。

目次の「トビムシとは?」の項目にトビムシの写真が出てきます。

苦手な方は「トビムシが出た胞子培養容器の様子」からご覧いただくことをお勧めします。

目次

トビムシとは?

まずは、トビムシについて調べてみました。

トビムシの姿

引用:生き物昆虫図鑑

様々な形のものがあり、例外は多いですが、一般には一対の長い触角を持ち、体は細長く、胸部3節には各1対、計3対の足があります。

生き物昆虫図鑑

アップにするとやっぱり気持ちわr…

生息地の環境

乾燥に弱く、水湿地や土壌などに生息します。

生き物昆虫図鑑

まさに胞子培養の環境ですね。

ポジティブに考えると、トビムシが出るということは、胞子培養に良い環境ができている証拠かもしれません。

生態系におけるトビムシの役割

トビムシ目は森林林床などの堆積腐植層において、有機物の分解過程の重要な構成要素となっています。土壌分解系において有機物を摂食しますが、実際には、一緒に摂食している微生物(主に真菌)を経由して主要なエネルギーを得ている二次分解者にあたります。排泄された糞粒を培地にして再び微生物が繁殖するため、微生物はトビムシ(やササラダニ)により摂食されても容易に現存量は減少せず、むしろトビムシにより土壌分解系の回転が促進されます。このプロセスを通じて植物遺体の砕片化と無機化が進行します。トビムシを摂食する動物は多く食物連鎖のボトムとしても重要な役割を担っています。

生き物昆昆虫図鑑

これを読むと、トビムシってめちゃくちゃいい虫のような気がしてきます。

実際はどうなのか、次はトビムシが発生している胞子培養ケースの様子を見ていきます。

トビムシが出た培養ケースはこうなります。

トビムシが発生している胞子培養容器を3つ紹介します。

トマホークの胞子培養ケース
トマホークの胞子培養ケース

まずはP.’tomahowk’の胞子培養ケースです。

アオコが発生していますが、調子を崩している様子はありません。

トイトンの胞子培養ケース
ドイトンの胞子培養ケース

次は、P.’doi-tung’の胞子培養ケースです。

こちらもトマホークと同じく、青々としており元気そうです。

パタ1の胞子培養ケース
パタ1の胞子培養ケース

最後は、P.’Patra Garden#1’の胞子培養ケースです。

こちらも、同じく調子がよさそうです。

パタ1のケースには元々トビムシは発生していなかったのですが、あえてほかのケースからトビムシを連れてきて住んでもらってます。

トビムシは害虫?益虫?

トビムシがいることによるメリット

  • カビが発生しにくい
  • より元気に育つ気がする

カビでお困りの方からのご相談をいただくことも多いので、このメリットは大きいと思います。

トビムシは摂食している微生物(主に真菌)をからエネルギーを得ているとのことなので、カビ(真菌)の発生を抑制してくれていると考えられます。

「カビが発生しにくい」と記載しましたが、私の環境では、トビムシがいる容器にカビが発生したことは今のところ一度もありません

胞子嚢(胞子を包んでいる袋のようなもの)がカビの発生原因になりやすいので、そういったものも分解してくれているのかもしれません。

トビムシがいることによるデメリット

  • 気持ち悪い

これにつきます。私としては、胞子培養がうまくいくことはとてもうれしいことなので、トビムシがいることによるメリットを感じてから、すこーーーしだけ愛着が湧いてきました。

しかし、今後胞子培養しているビカクシダたちは、鉢上げ→板付していきます。

今は隔離された容器の中にしかいないので大丈夫ですが、板付したビカクシダにまでトビムシがいるのは勘弁していただきたい。

ということでトビムシの駆除の方法についてもシェアしていきたいと思います。

トビムシを駆除するタイミング

私がトビムシを駆除するタイミングは、鉢上げから約1か月して安定した時期です。

鉢上げしたビカクシダ
鉢上げした胞子培養苗

↑大体このくらいの大きさになった時期にトビムシの駆除をしています。

トビムシを駆除する方法

私は薬剤によりトビムシの駆除を行っています

↓使用している薬剤がこちら。

ダントツ水溶剤
ダントツ水溶剤

もともとコバエの駆除用に使用していたのですが、一番最初にトビムシが発生した際、手元に使えそうな薬剤がこれしかなったので慌てて使用してみたところ、すっかりいなくなりました。

約5,000倍に希釈して水苔部分のみをドボンする形で使用しています。

ただ、この商品適用病害虫名の中にトビムシの記載はなく、薄め方についても

キャップ1杯(約25g)で4,000倍希釈液が100ℓ作れます。

ダントツ水溶剤

というものすごくアバウトな記載しかありません。

1ℓ作る場合は約0.25gと、調整が難しいので注意が必要です。

まとめ

胞子培養にとってトビムシは益虫となり得そうですが、やはり部屋の中にトビムシがいるというのは不快なもの。

今後も上手にお付き合いしていきたいものです。

それでは、また。

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