こんにちは!トナカイノツノのてんです。
今回は、ビカクシダの胞子培養をしていく中で、前葉体が出てきたらやることについて、シェアしていこうと思います。
胞子培養のはじめ方については、こちらの記事で紹介しています。→【まとめ】ビカクシダの胞子培養のやり方
前葉体の大きさ0mm〜1mm

↑写真くらいの状態の時には、まだなにもする必要はありません。
成長が待ち遠しいですが、まだグッと我慢です。
※このくらいの状態から、1ヶ月以上経過しても成長しない場合は栄養が不足している可能性があります。その場合は、規定量の数倍に薄めた液肥を散布するのも対処法の一つです。カビが発生するリスクも高まるので、私の場合は液肥散布と合わせて除菌液の散布を行います。
私が使用している液肥は、微粉ハイポネックスです。
使用している理由は、
・化成肥料なのでアオコが発生しにくい。
・根の成長を助ける栄養成分であるカリが多く含まれている。
からです。
除菌液の作り方についてはこちらの記事で紹介しています。
前葉体の大きさ1mm〜

このくらいの大きさになったら、水やりを行います(もう少し小さい頃から初めてもOK)。
水やりを行うことで、前葉体で作られた精子と卵子の受精を促します。

先に成長した前葉体が分泌した、アンセリジオーゲン(Anseridiogen:An)によって雌化させられた個体で発生した造精器で作られた精子が水の滴下によって卵子の元まで泳ぐことで…
難しい話は割愛します。笑
私の場合は下記のような洗浄瓶を使用して勢い良く水をかけ、培地に溜まった余分な水を排水しています。
スプレーによる水やりでも大丈夫です。
胞子体


無事に受精が行われると、写真のような胞子体が出てきます。
胞子体が出たあとも管理方法は変わらず、密閉したままで大丈夫です。
このあとは胞子体のスペーシングを行うのですが、スペーシングの方法については、改めて記事にしていきたいと思います。
スペーシングについての記事はこちら→【胞子培養】胞子体が出てきたらやること(スペーシング編)
まとめ
胞子培養は前葉体が出てくるまでは不安で、出てきてもしばらくすることがないのでドギマギしがちですが、焦らずにじっくり成長を見守りましょう。
胞子撒きの方法についてはこちらの記事で紹介しています。
皆さんの胞子たちが元気に成長することを願います。
それでは、また。
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